自分の気持ちを親に伝えることが苦手な子だと、小学校での子供の様子が分からなくて親は不安になりますよね。
私のようなぼっちママだと、子供経由でしか先生や友達の情報が分からないため子供からの少ない情報を信じるしかなくなります。
「子供が最近元気がないけど友達と上手くやれているかな…」
「先生に授業内容をもっとこうしてほしいと思っていても上手く伝えられない」
など、そんな時に使いたいのが「保育所等訪問支援」という支援サービス。
子供の学校の先生以外で第三者の専門家が娘の普段の様子を見て、担任の先生にもっとこうした方がいいんじゃないかとアドバイスしてくれるありがたい支援サービスです。
受給者証を持っている子なら金銭的負担は少なく利用できます。
今回小学生に上がって初めて利用したので、利用を決めたきっかけや保育所等訪問支援を受けて分かった娘の小学校での様子、先生にアドバイスしてもらった内容についてまとめました。
保育所等訪問支援について詳しくまとめた記事は以下になります。
目次
保育所等訪問支援を利用することを決めたのは相談支援員さんのプッシュがあったからでした
発達障害があると分かってから、娘は年に1回の相談支援で1年間の支援目標を立ててもらっています。
その時相談支援員さんに学校に対する不満をぶちまけたら「お母さん、先生にはっきり今のようなこと上手く伝えられる?」的なことを言われてギクッとしたんですね。
もっと配慮してほしいなど学校への不満を先生の気分を害さないようにやんわりと、かつきっぱりと主張できる自信があるかというと…私には難しい。
保育所等訪問支援を使えば相談支援でみっちり2時間話した内容をもとに、言語聴覚士の人が小学校を訪問して先生にアドバイスしてくれるというのです。
私の気持ちを分かっている専門家の人が代弁して先生に上手いこと伝えてくれるというのであれば、お願いしない手はありません。
娘の家の様子が変わってきて学校で何かあるのではという思いもあって、保育所等訪問支援を利用してみることにしました。
小学校での娘の様子はやっぱり「良い子」
娘担当の言語聴覚士の人が小学校へ訪問した当日に、娘がどんな様子だったかという報告の電話がかかってきました。
電話を出て「娘ちゃん、めちゃくちゃ学校で頑張ってましたよ!」という訪問員さんの明るい声にほっとします。
まず2年ぶりに娘を見た時、娘が漢字を書いたり教科書を読んだりしている所を見て驚いたみたいです。
私も2年前には娘が学校に行っていっちょ前に勉強できるようになるなんて全く想像できなかったので、嬉しい裏切りでした。
訪問員さんいわく、支援学級での娘の様子は…
- 字を書くのもゆっくり時間がかかるものの丁寧に書いて仕上げている
- 支援学級では自分のペースで進めてくれるから落ち着いて先生の話を聞けている
- 言われたことは時間がかかっても最後まで丁寧にやろうとする
- 支援学級の同じ学年の子と競争しあったり励ましあったりして仲良しそう
と、大体想像していた通りですが支援学級の子と仲良くなりつつあることは初めて聞いたので意外でした。
学校で誰と話したとか遊んだとか娘から何も言ってくれないので。。
先生からも普段の連絡帳でのやりとりはあっても、勉強の進度のことが中心なんですよね。
そう、支援の先生はいつも一生懸命娘に教えようとしてくれている…それは普段のやり取りで分かります。
でもとにかく丁寧だけどゆっくり過ぎて授業が遅れ気味なのが先生は気になるようで。
クラスの子達に追いつうと必死に教えてくれるけど、私としては基礎が中途半端なまま進むより、ゆっくりでもいいから基礎を確実にこなせるようになってから次に進んでほしいのです。
宿題も難しい問題はやらなくていいですって言われてちょっと難しめの問題出してくるけど
娘は勉強のことでは親より先生の言うことの方が正しいと思ってるから、出された課題は絶対最後までやると言って聞かないんですよ…
良い子が完璧主義となって、家で自分の思うように出来なくて荒れているという現状を先生には分かってほしいです。
訪問員さんからのアドバイス
Q.交流級での娘の様子と担任の先生の様子はどんな感じなのか
クラスにいる時にちゃんと先生の話を聞いていなくて、周りの子供たちの様子を見ながら恐る恐る「これでいいのかな?」という感じで授業を受けていた場面があったことを報告してくれました。
娘が戸惑っているときにちょっとした目配せや一言「これでいいんだよ」と先生が気にかけてあげることができると、娘も安心してクラスで授業を受けられるようになるんじゃないかなと。
35人もいるクラスで担任1人しかいない中で、娘だけに気を配るのは無理だと思いますが…そうしてもらえると嬉しいなあ。
Q.支援学級で先生は娘に合わせた授業をしてくれているのか
視覚的に分かりやすいように小物を使いながら工夫してくれているようで、「先生もちゃんと考えてくれてるんだ」ってことが分かって少し安心しました。
勉強の進め方についても、先生にアドバイスしてくださったみたいです。(ありがたい!)
まず算数は、
もう2桁の筆算とか長さ測らせたりとかやらせてるけど「5以上10までの数の計算」をまず確実に覚えてから次に進んだほうがいい。
「5⁺8」「10‐3」とかの1年生の時にしていた計算カードをもう一度毎日取り組んで、何分でできるかタイマーセットしてスピードを意識させるのがおすすめ。
そして国語。
漢字はなんとかついて行けてるから出来るところはなるべくクラスに合わせて頑張ってみる。
娘が苦手なのは文章問題で必要な読解や、作文など文を自分で考えて作ること。
絵日記の文を考える時、先生とどんなことをしたかを娘が話してそれを先生が「こんな文にしたら?」と言ってそのまま書かせているらしいんです。
でもそれではいつまでも自分で文を組み立てて文章にすることができないので、作文の穴あき問題に取り組ませてはどうかという提案がありました。
作文のドリルで訪問員さんに勧められたのがこちら
なんとこのドリルには専用のアプリがついています。
問題を解くとアプリのキャラクターにエサをあげたり、キャラクターが成長したりするんですって。
ドリルをするごとに「ひみつ」や「技」が増えていくのでゲーム感覚で取り組めそうですね。
とにかく皆についていくより基礎が大切ということで、家では今月から「すらら」を導入して1年生の復習からさかのぼってやらせるようになりました。
Q.連絡帳に明日の時間割を写す時にスピードがゆっくりで間に合わないことがある。対処法は?
黒板だけでは分かりにくいかもしれないとのこと。娘用に連絡帳の横に黒板に書かれている内容と同じプリントを用意するなどの配慮があれば、娘も落ち着いてきれいな字で連絡帳を写すことができるようになるかもと言われました。
Q.休み時間はどう過ごしてる?
相談前休み時間は誰と遊んだらいいのか困ってるんじゃないか、クラスで寂しい思いをしてないのかが気になっていました。
そこで休み時間中も娘がどんな様子か訪問員さんに見てもらいました。
が、どうやら休み時間なのに勉強の直しをしているようです。
直した問題をクラスの先生の所に持って行って、〇をつけてもらうことをして過ごしているんだとか。
そのことを聞いて
と思ったけど、訪問員さんが言うには全然苦痛そうじゃなくてむしろ「先生に優しくかまってもらってて嬉しそう」だったそうです。
普段皆でいるときの厳しい先生とは違って、娘に話しかける時は優しく対応してくれているのが娘は嬉しいんじゃないかと。
まあ、先生イケメンだしね。家で「先生ってね、筋肉がすごいんだよー!」と娘が嬉しそうに話していたことをふと思い出しました。笑
宿題やらない問題一歩前進
幼稚園の年長の時以来の保育所等訪問支援、やっぱり利用してよかったです。
支援学級の先生、訪問員さんに指摘されたことで気に障らなかったかな?と心配していましたが、「色々教わって勉強になりました」と連絡帳に書かれていてほっとしました。
嬉しかったのは宿題を持ち帰らせる前に、先生が娘に「今日の問題できそう?」と聞いてクラスの宿題にするか支援学級の宿題にするか、どちらかを選ばせるようにしますと言ってくれたこと。
今までは「お母さんができそうな問題を娘さんにやらせてください」だったので、娘とよくどっちの宿題やるかでもめてたんです。
娘も自分でこれをやるんだと決めたからか、家でもめることが減りました。
2学期に同じ方にもう一度訪問してくれることになったので、先生も勉強のやり方を見直さない訳にはいかないですよね。笑
ママ友はいらないけど味方は多い方が精神的に楽ですよ。