発達障害はいつわかるもの?結局発達障害じゃなかった3歳と娘との差

ASDとADHDの娘のこと

娘が幼稚園だったころ定型発達のママたちによく、「発達障害っていうのはいつわかるものなの?」的な素朴な質問をされていました。

娘は3歳頃から明らかに言葉の発達の遅れがあったので、発達障害なんだろうとほぼ確信を持っていました。

でもどんなに親が毎日子供のことを見ていても、小学生や中学生になってようやく気付いたということもあれば、大人になるまで気づかれないことも少なくありません。

私自身もADHDだったということがはっきりしたのはたまたまテストを受けたからであって、一生気がつかなかくてもおかしくないぐらいだったのだから。

発達障害は遺伝するというけれど…やっぱり私もADHDでした

発達障害は早いうちにわかった方が早期療育などにつながりやすくなります。

でも特性がわかりにくい子は、本人や親さえ気づかないことも。

発達障害とわかる子となかなかわからない子にはどんな違いがあるのかをまとめました。

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目次

「この子、発達障害だ」とわかるタイミングはいつ?

0歳~1歳ぐらいまでの赤ちゃんの時は、まだわからないという親がほとんどです。

発達障害といえば、表情が乏しいことや、繰り返し同じ言葉を繰り返すといったイメージがあるかと思いますが、まだ赤ちゃんの時点ではどんな優秀な医者ですら見分けがつかないもの。

もし障害があるとしても、0歳からできることってあまりないので悩むだけ損だと思います。

段々他の子との差が気になってくるのが、1歳半検診があるころから。

保健師に年齢相当のことができるのかチェックされるから、「指差しもできない」「意味のある言葉をしゃべらない」「意思疎通ができない」となれば要注意と言われたりするんですよね。

でもそのぐらいではまだまだ発達障害と断定されません。

市の発達相談では、子供が黒なのか白なのか分からないまま、発達がゆっくりな子供と親のグループへの参加を強く勧められました。

どっちつかず…この時期が一番辛い時期でしたね。

そのグループとやらに入るには診断名が必要で、受給者証にある「障害児」という文字を見てひどく落ち込む親がすごく多いのですが、実はまだはっきり発達障害と決まったわけではない子も含まれます。

私のような心配性な親は、子供が発達障害かもとなれば、ネットや本で調べまくるので3歳や4歳あたりからもう「この子は周りの子とはちょっとちがう」ことがわかるようになります。

「少し幼い気がするけど男の子だから」「小学校に入るまでには追いつくでしょ」と、割と大らかな親は子供が小学校に入る目前や、小学校で授業についていけなくなってからわかるというケースもみられます。

それは親が鈍感でも子供に無関心でもなくて、障害の程度が軽いとわかりにくいので仕方ないです。ギリギリまで子供の成長を信じたいという気持ちもすごく分かりますしね。

つまり言葉や理解の遅れがある子供の場合、早ければ3~4歳、遅ければ小学校入学前後に発達障害とわかるでしょう。

 

発達障害だとわかりにくい子どもの傾向

では、発達障害があるのに見過ごされてしまう子はどんな場合が多いのでしょうか。詳しく見ていきます。

幼児の時に言葉や学習面での遅れがなかった

発達障害といっても、知的に遅れがあるのかないのかによって幼児の時点では分かりにくいことがあります。

学習や言葉の面で遅れがないと、本人が困っていても「単に苦手なだけ」と思われがちです。

たとえば、学校の授業にはついていけているけども

  • ざわざわとしている教室では集中できているようにみえて実はできていない
  • じっとしていることが苦痛だけど我慢している
  • 極端に自信がなく緊張して自分の意見が言えない

といった困りごとを抱えている子供は、かなり苦労をしながら学校生活を送っているかもしれません。

ただの個性や性格だと思われがちですが、実は発達に凹凸があって、本人の努力や我慢ではどうにも乗り越えられないという可能性もあります。

小学校低学年までは学習についていけてたのに、高学年になって成績が急に分からなくなったという子は要注意。

大人しく目立つ行動が少ない子供

私が以前持っていた発達障害のイメージは、授業中席に座らないでウロウロしていたり、突然場所関係なく大声を出したりする子のことでしょ?と、失礼ながら思っていました。

我が子の障害が分かってからは、娘のように目立ちにくいタイプの子もいるんだってことが分かりました。

大多数の中で目立たない、先生の話を静かに聞いている一見「いい子に見える子供」は発達障害だと気づかれないこともあります。

親が積極的に担任の先生に言ったり、発達検査を受けないと気づかれないんですよね。

誰にも気づかれず、ある日急に学校に行けなくなったり、チックや頭痛といった身体的な症状が目立つようになってやっと気づいてもらえることも多いです。

【うちの兄妹のケース】3歳までは互角の発達でした

もし我が子に発達障害があるなら、早くわかる方が早く子供のサポートができるし、親も気持ちの整理がつく。

だからもうどっちなのかはっきりしてほしい!という気持ちはすごくよく分かります。

でもお医者さんも2歳やそこらではっきり断定してくれません。6歳までに子供の脳ってめちゃめちゃ育つらしいから。

現に長男も2歳半でしゃべらず発達障害の疑いがありましたが、3歳からみるみる言葉が出だして、10歳の現在定型発達のお墨付きをいただきました。

定型発達の息子にWISCを受けてもらいました

一方下の娘も2歳半までお兄ちゃんと同じ感じで成長し、そのうち話すだろうと思ったら4歳までコミュニケーションがまともにとれず。自閉症スペクトラム症で現在支援学級の小学2年生です。

6歳までははっきりと発達障害があるとは判断できないんだろうというのが、2人のちがうタイプを育ててきた私の見解です。

もし発達検査を受けることになっても何もなければないで安心ですしね。

分かりにくい子の場合、検査を受けて小学校高学年や中学生で判明すれば、そこから本人に合った支援につながることもあります。

子供に疑わしい点はあっても、検査しないで定型発達の子供たちと対等にやれるところまでやってみるというのも一つの選択肢でしょう。

ただその場合は、子供が学校生活や就職先で生きづらさを感じるかもしれないことを覚悟の上で。

定型発達の子達と同じ環境で育ってほしいという意思は否定はしませんが、少しでも迷いがあるなら、親が1人で悩まず学校や小児神経科など色んな人に相談に乗ってもらうことをおすすめします。

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