加配付きで入れた保育園での娘の1年間を振り返る

ASDとADHDの娘のこと

こんにちは。知的ボーダーの女の子を育てているゆしこです。

3歳の秋ごろから、娘の就園先を保育園か障害児通園施設にするかで悩みに悩んで、保育園に加配付きで入園することになりました。

保育園?障害児通園施設?軽度の知的遅れがある娘に合った環境とは

発達に遅れがあっても早く集団に入れて、いっぱい周りの子たちに刺激を受けてほしい!という親(というか自分)の気持ちが強かったから。

23人で2人の先生、そのうち一人は加配の先生がいるクラスです。

初めての集団生活、親との会話も成り立たないのにやっていけるのかかなり不安!!でしたが、結果的には通わせて本当に良かったです!この保育園は1年だけお世話になりましたが、引っ越さなければ卒園までいかせたかったぐらい。

この記事では、加配付きで入った保育園の1年間の生活を振り返ってみようと思います。

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集団に入れば伸びるは本当だった

出来ないことが多く不安しかなかった入園前

入園する前の1年は療育に通っていたので、呼ばれたら返事をすることや席を立って歩き回らないことはなんとか出来るようになっていました。

集団行動の問題よりも、娘個人の能力が同学年の子に比べて全然追いついていないことが心配だったんです。

特に絶望的だったのが入園前に試しにやった新K式発達検査の結果。言葉を聞き取る力が1歳11ヶ月程度でした。(当時3歳7ヶ月)

基本一語文での会話がやっと、聞かれても意味が分からないからかオウム返しや一方的な話になってしまう。

でも同じぐらいの年の子には親近感があるみたいで、にこにこしながら話しかけることもあるんです。でも、会話が成り立たないから何この子?って感じで避けられるから当然仲良くなるのは難しい。見ていて切なかったですね。

周りのお友達に変な子認定されていじめられないかな…自己肯定感が下がって二次障害になったらどうしよう

って入る前から心配ばっかりしていました。

生活面ではおむつがまだとれていないことが気になってたんですが、入園してみるとクラスの数人はまだおむつだったので安心しました。

1年でこれだけ変わった!

初めての集団生活と身構えていたのは親の方だけで、入園当初から本人は戸惑うことなく教室で笑顔で過ごしていたそうです。運が良かったのか、同じ時期に入園した女の子が仲良くしてくれて、その子とおままごと遊びしたりしてることが多いって先生から聞いたときは嬉しかったな~。

ゆしこ
単語ぐらいしかしゃべれないのに…子ども同士の関係って不思議

加配の先生は常にべったり一緒という訳ではないですが、娘が困っているかなって時には個別の声掛けをさりげなくしてくれる心強い存在。

短い言葉で伝えてくれたり、ジェスチャーや視覚で示してくれたりしたのが娘には分かりやすかったみたいです。

入りたての1学期は、保育園での1日の流れが分かるまで個別で声をかけていただくことが多かったみたいですが、2学期以降は周りのお友達の行動をまねしたりして乗り切ることが多くなってきました。

ちなみにおむつは夏休みまでにとれて意外とすんなりパンツに移行できていました。先生にこまめにトイレに誘ってもらっているうちに、自分から行くように。これぞ保育園パワー!

最も変わったのは言語面でした

1年間で一番娘が成長したと感じたのはずっとネックだった言語面でした!まず、質問に対してYES・NOで答えられるようになったことで、やりとりがかなりスムーズに行くように。さらに、「きゅうしょく、おいしかった」「えいが、楽しかった」など、少しづつ二語文でも話せるようになってきました。

あいまいな表現が分からない娘(今日は何して遊ぶ?とか)に先生が工夫してくれたことは、選択肢を与えることでした。

「これとこれ、どっちで遊びたい?」「こっちとこっちはどっちが好き?」という風に聞くと、すっと答えやすくなるんですよね。

娘にとって自分から自発的に言いたいことを相手に伝えることは難関でしたが、それも大人と一緒に相手に伝える経験を繰り返していくことで、自分から少しづつ言いたいことを伝えられるようになっていきました。

ゆしこ
ようやく娘が赤ちゃん(というより宇宙人?)から女の子に見えてきました

加配付きで保育園に通わせるメリット

保育園に加配付きで通わせることで得られたメリットは以下の通り。

  • 先生が密にコミュニケーションをとってくれる
  • 連絡帳で保育園の様子を教えてくれる
  • 給食のおかげで好き嫌いが減った
  • 同じ立場の加配のお友達とクラスのお友達の両方と関われる
  • 行事の時はなるべくみんなと一緒にできるように配慮してもらえる

先生が見守ってくれる安心感はもちろん、今日はこんなことがありましたってことを毎日連絡帳に書いてくれるのは、心強かったです。

給食もなるべく嫌いなものがあっても最後まで食べることが目標だったので、時間はかかってたみたいですがちょっとづつ嫌いな野菜とかは克服していくことができました。

お友達関係では、自分と同じ立場の加配付きの男の子には親近感を持っていて、ちょっとお姉さん風を吹かせている所が見られて新鮮でした。クラスのお友達とは主に女の子にリードしてもらいながら一緒に遊んでいました。

秋ごろからは自分からお友達のまねをしてみたり、先生にサポートしてもらいながらお友達と机上のゲームをしたり、かくれんぼやしっぽ取りも楽しめるようになりました!

心配していた運動会やおゆうぎ会といった行事も年少ということもあって、キビキビ系の幼稚園のように難しいことはなく、他の子のしていることをまねしながらでも付いていけるレベルのものでした。

加配付きで保育園のデメリットはある?

通っている間は保育園にデメリットなんて全く感じませんでしたが、年中から幼稚園に編入して慣れるまで結構苦労しました。保育園での生活は、加配がついていたので自分で考えるより先に先生に甘えてしまうことも

先生に心を開いているからこそ、時には頼ってしまうこともあったみたいです。編入先の幼稚園は担任が2人だから選びましたが、娘だけを見ている訳ではないので環境に慣れるまでしんどそうでした。

おそらく小学校で普通級で入る場合も、すぐにSOSが出せない環境に困惑する子が多いんじゃないでしょうか。

大人のサポートはあった方がいい、でに構いすぎず放っておきすぎずというちょうどいいラインで接してくれる加配の先生が理想ですね。

先生とクラスの子たちに感謝

たった1年間の保育園生活でしたが、年少の1年はこれまでにないほど娘の成長を感じられました。子どもには急に伸びる時期があるとよくいわれるけど、そのタイミングと保育園の環境が娘の成長スピードを速めてくれたのかなあと。

心配していた子どもたちにバカにされるということは私の完全な取り越し苦労で終わりました。周りの子たちも4歳前後だし、まだ偏見の目で見る子なんていませんよね。

娘は加配の先生も担任の先生も大好きだったし、そんな娘を可愛がってくれた先生にも本当感謝の気持ちでいっぱいです。

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