発達性協調運動障害(DCD)の3つのタイプとは?縄跳びできないけど手先は器用な娘

ASDとADHDの娘のこと

ASD・ADHDの診断済みの娘が我が家にはおりますが、支援学級に通えているおかげで「お勉強だけは」配慮してもらって学校に通えています。

欲を言えば、お勉強以外のところ…たとえば音楽や体育といった教科もフォローがあればいいのですが、その辺はほとんど支援なし。

鍵盤ハーモニカ縄跳びはいくら練習してもみんなには追いつけないレベルなんですよね。

上の2つに共通しているのが、どちらも協調運動だということ。

協調運動というのは、「手と足」「目と手」など体の部分を2ヶ所以上同時に動かす運動のことです。

日常生活に支障が出るほど協調運動が苦手という場合に、発達性協調運動障害(DCD)と診断が下されます。

娘ははっきりと診断を受けた訳ではありませんが、

  • ASDやADHDなど他の発達障害がある人はDCDを併せ持っているケースが多い
  • ADHDやLDの人の半数はDCDを持っているというデータもある
  • 以前スキップがなかなかできない、縄跳びができないことを主治医に言ったら「協調運動障害もあるやろうね」とボソッと言われた

ことからも、親の私から見ても娘はDCDだと思われます。

しかし、DCDのことを調べているとまさに娘はこんな感じ!と当てはまることもあれば、全然当てはまらないことも。

成長に伴い、苦手だったことが得意になったこともあったり。はさみを使って作った作品などは同年齢の子と変わらないぐらいにみえるものもあります。

どうやら一口にDCDといっても、タイプがあってすべてに当てはまるとは限らない子もいるようです。

そこで今回は発達性協調運動(DCD)の3つの異なるタイプについて調べてまとめました。

スポンサーリンク

発達性協調運動障害3つのタイプ

協調運動は「運動」と付いているのですが、運動能力だけを意味しているのではありません。

走る・ジャンプするという動作以外に、針に糸をとおすなどの細かい作業も協調運動に含まれます。

協調運動のタイプは下記の3つがあります。

  • 粗大運動
  • 微細運動
  • 組み合わせ運動

粗大運動

全身を使って大きく体を動かす動作のことです。歩く、走る、ジャンプする、階段の上り下り、ボールを投げるなどが粗大運動になります。

娘の場合、首座りや寝返りは平均ペースで生後1年ぐらいまでは何の違和感もありませんでした。

ハイハイやズリバイばかりでなかなかお座りしないことからあれ?と思い出し、お座りが安定したのに時間がかかった覚えがあります。

つかまり立ち、歩き始めは特別遅いことはなかったです。

しかし3歳をすぎてもジャンプができなかったため当時はかなり心配でした。

【広汎性発達障害の赤ちゃん】0歳から4歳までの子育てが一番大変でした

ですが7歳現在ではジャンプもできるようになり、ソファを破壊するまでに。プリキュアのダンスもテレビを見ながら踊れるほど成長!

水泳もゆっくりですが進級していっています。成長に伴って粗大運動の困難さはそれほど目立たなくなってきました。

微細運動

ボタンをとめる、はさみで切る、字を書くなど、手先を使った細かい動作のことを微細運動といいます。

微細運動は女の子だからというのもあるのでしょうか、娘は細かい作業が大好きでむしろ得意なのでは…と思って見ています。

たとえばリカちゃん人形の髪を三つ編みにしてゴムでむすぶ、粘土を細かくハサミで切ってパーツを組み立てて人形のドレスを作るなど。

関係ないかもですが、よく幼児の時に外で小さい虫を見つけたら指で素早くつまんで見せてくれたりしてましたね。(やめて~)

ただ、字を書くことがどうも苦手のようで、きれいなんですがかなり時間がかかります。

漢字によってはバランスをとるのが難しく、何度も書き直していたりすることがあります。

こないだは「色」が何度書き直しても上手く書けなくてバランスがおかしくなって困っていましたね。

組み合わせ運動

スキップする、楽器を演奏する、縄跳びなど、リズムをとりながら手や足を同時に動かす動きを組み合わせ運動といいます。

クラスに1~2人はいましたよね、楽器も運動もいまいち上手くできない子。DCDだったのかなって今となっては思います。

組み合わせ運動が苦手なタイプだと体育や音楽の授業で苦労します!

娘も小学校に入学して音楽や体育が本格的に始まってからは、この組み合わせ運動の難しさを実感しています。

幼稚園の頃から縄跳びの練習をさんざん運動療法でもやってきましたが、1回飛ぶのもできるかどうかというところ。

障害がない運動ができる子は授業で少しやっただけでも50回、100回と飛ぶことができますからね。

出来る子や何も分かってない先生から見ればできないのは努力が足りないからだ、怠けているからだと思われがち。

特に娘みたいに粗大運動や微細運動はできるものもあるのだから、組み合わせ運動だって頑張れば出来るだろうと勘違いされがちです。

反復練習だけさせておけばいつかは出来るように…ならないんですねこれが。

努力不足?根性だけじゃできないこともあるんです

最近になってやっと発達性協調運動障害もASDやADHDのような発達障害の一つなんだということが言われるようになってきました。

でも支援を学校にお願いしても、「体育の時間は他の学年の国語があるから」などと言って放ったらかし。

教員の数が足りていないのが問題なんでしょうが。

残念ながら娘の学校では体育までは個別で見てもらえないので、苦手な単元が終わるのをただ待つことしかできないのが現状です。

私としてはできる部分は褒めて、できない部分(の方が多い)は無理に出来るようになるまで頑張らせたくない。

皆と同じようにできなくてなんで?悔しいと本人が一番思っているでしょうから。

よく失敗は自分を成長させるといいますが、失敗体験が多く成功経験が少ない発達障害児には当てはまらない言葉だなと思います。

失敗体験が重なれば重なるほど自信を失って、新しいチャレンジをする事ができなくなる子もいるでしょう。

先生方には学習面や生活面だけじゃなくて、運動面の支援も大事ってことにどうか気づいてほしいです。

おまけ:後日お手製縄跳びで1回飛べました!

娘が幼稚園の時に、手作りで作った縄跳びがありまして。

三つ編みの要領で結っていき、最後くくって出来上がりというもの。

この縄跳びは布製で、普通の縄跳びよりも重みがあるので回すのに少しコツがいります。

普通の縄跳びだって飛べないのにせっかく作ったけどこれじゃ飛べないよねって思ってたんです。

けど昨日娘が急に「見て!飛べたよ!」って叫ぶ声に驚いてかけつけ、「もう一回やって!」

と私がお願いしたら、飛べてました!

そういえば・・・

回すのは重いけど、重みがあった方が飛ぶタイミングがつかみやすいと運動療法の先生が言っていたのを思い出しました。

さすがにお手製縄跳びは学校に持っていけないけど、せっかく娘がやる気になってきたので家で使わせてみようと思います。

 

スポンサーリンク