ADHDやASD、アスペルガーといった発達障害は、女の子よりも男の子の方が多いと言われています。
娘が今までにいた療育やデイサービス、支援学級でも本当に男の子の割合が多いです!
ですが最近、女の子は特性が目立ちにくいから気づかれていないだけで、診断にまで至らないケースが多いからでは?と考えられるようになってきました。
じゃあADHDの女の子にみられる特徴ってなんだろう?ということで調べてみました。
目次
気づかれにくい女の子のADHD
男の子は「友達に手が出る」「授業中歩き回る」といった目立つ行動をする場合が多いので、早い段階でADHDではないか?と周囲に気づいてもらいやすいです。
ADHDの特徴である「衝動性」や「多動性」によるものだろうと、今までのケースから医者も判断しやすいんですよね。
ですが、女の子の場合ADHDだったとしても男の子のような唐突な行動をとらないケースの方が多いそうです。
女の子があれ?もしかしてADHD?と周囲が思うところがあるとすれば、「極端に忘れ物が多い」という男女共通の特徴がみられた時ぐらいともいわれます。
娘のワーキングメモリーの数値が低いのはASDの特性があるからだと思っていたので、なおさら気づきにくかったです。
女の子のADHDは、以下のような特徴がみられることがあります。
- 幼少期からおしゃべり
- 人の話に割り込む
- 話が長く、余計なことまでしゃべりすぎる
- 不注意でおっちょこちょいといわれる
- ADHDの薬を飲む前と飲んだ後とで極端に行動が変わることがある
- 考えがまとまらず予定がいっぱいになり混乱する(思考の多動)
- なかなか決断ができず、最終的に思いつきで行動してしまう(衝動性)
- 内気で恥ずかしがり屋
- 自分から動いたりしゃべったりしない
- 動作や反応が遅く、なにをするにも時間がかかる
- 日中は眠そうにしている、夜は考え込んでなかなか寝付けない
幼稚園の時なんかによく他のママたちに言われましたよね。
「娘ちゃんなんで療育に通ってるの?全然そんな風にみえないよ~」
「うちの子の方が落ち着きないし、全然娘ちゃんの方が落ち着いてるから大丈夫だよ~」
と励まされる?ことが多かったです。
悪気はないことは分かってる。娘に障害がなかったら私も同じような事言ってたでしょうから。
太字で示した部分は、診断基準に当てはまらないけど女の子特有にみられるADHDの特徴で、親の私でも気づかないぐらいだったのですから。
ADHDの「多動性」女の子は男の子よりも頭の中で起こるケースが多い
ADHDなのに、娘のように一見大人しく落ち着いて見られる女の子が一定数いることがわかっています。
ですが、そう見えるだけで実際には頭の中は自分の考えでいっぱいいっぱいになっており、考えや予定が整理しきれないことが多いのです。
男の子に多い「落ち着きのない行動」で多動性が現れない分、女の子は内面(頭の中)が多動になってしまっていることが多いんですね。
自分から動いたりしゃべったりしないのは、頭の中ですぐに考えがまとまらないからという可能性もあります。
ADHDの女の子だからこそ気になる「ふつう」とのちがい
女の子のADHDの特徴の中に、内気で恥ずかしがり屋というのがありましたが、元々は活発で思ったことをなんでも口にする子だったのではないでしょうか。
女の子は成長するにつれ、自分がおかしな発言して周囲が戸惑ってるなということを、男の子よりも感じやすいんじゃないかなと思います。
私が思うに多くの女の子と同じように、ADHDであっても周囲の空気に敏感な子が多く、「ふつう」「みんなと同じ」でいたい気持ちが強いんでしょうね。
男の子の場合、自分が周りからどう思われているかという心配より、自分の行動によって生活に支障をきたしていることに困っているケースの方が大きいようです。
なので、薬での治療などで目の前の問題が解決すると精神的に落ち着く子が多いと考えられています。
正直今までは、男の子は特性が行動に出ることが多いから親は大変だろうな…と思いながら見ていました。
でも男の子の方が治療やサポートを受け入れやすい傾向があると知ってからは、自分勝手ですが今度はちょっと男の子の親がうらやましく思えたりして。
うちのADHD娘は家の中ではおしゃべりが止まりませんが、外では大人しく自分から話しかけるのが苦手な内気な子。
プリキュアやリカちゃんが好きで、女の子らしさを大事にしている娘は、周りとちがう行動をとったら友達から変に思われることを気にしているように見えます。
家の中と外で自分を使い分けてる所が、周りの目を気にする女の子らしいなあと感じる一方で、女の子特有の付き合いにこれから悩まされるんじゃないかな~と心配で仕方ないです。
今の時点で私に出来ることは、娘が素の自分でいられる場所を見つける手助けをしてあげることぐらい。
あとは女の子なのにちゃんとして!的なことを言わないように気をつける。
学校に合理的配慮をお願いすることや、デイや家での遊びなどリラックスできる場所を探してあげることは引き続き親の任務としてやっていこうと思います。