8月初旬にウィスクを受けた小4長男。具体的な検査結果をもらいに再度、クリニックへ足を運びました。
心理士さんには「お兄ちゃんはよく出来てたよ!喋るのが苦手な面はあるけど発達障害とかとはちがう」
と言われて安心していたのですが、ウィスクの数値を見ると
というなんとももやもやが残る結果でした。
目次
小4長男のウィスク検査結果
こちらが10歳になったばかりの息子の検査結果です。
- 言語理解 IQ88→低 (80~95)
- 知覚推理 IQ100→高 (93~107)
- ワーキングメモリー IQ85 (80~93)
- 処理速度 IQ88 (82~98)
全検査の平均 IQ88(83~94)
※()は検査を受けた人の90%が入る値
全体で見ると平均よりちょっと低いという数値になっています。
もうちょっと高い数値を期待していたせいか、結果を見た瞬間おもわず「えっ!低…」と思ってしまいました。
知的の遅れや発達障害はないにせよ、全体的に平均より低いという結果でした。
「お兄ちゃんは定型発達だから」という期待感から、この子はできると勝手に私が思っていただけだったんですよね。まさに親ばかです。
そんなことよりも全体のIQの低さよりも大事なのは、息子は何が得意で何が苦手なのかということ。
得意な項目と苦手な項目の差が15以上あれば、発達凹凸があるとか、日常生活で困り感が起こりやすいとか言われています。
息子の場合、「知覚推理が100で一番高くて言語理解やワーキングメモリーが低い」というところが特徴。
つまり息子は典型的な「視覚優位型」なんでしょうね。
視覚優位なタイプの子は、言葉で説明するよりも文字やイラストで説明してあげた方が、スッと頭に入ってくるようです。
知覚推理が高いとは?
知覚推理の問題がどういうものかというと、3つの項目があります。
- 積木模様 示された積み木と同じように赤と白の積木を集めて並べる。時間制限あり。
- 絵の概念 2、3行に並べられた絵を試験官に見せられる。1行につき1コづつ関連する絵を探す
- 行列推理 1列に並べられた絵のうち1枚の絵が伏せられている。その抜けた部分に入る絵を、5つの選択肢の中から選ぶ。
どの問題も、積み木や絵がはじめに見本としてあって、そのヒントを手掛かりに答えるというのがポイントかな~と思います。
確かに息子が得意なことといったら、
- 絵の見本を見てそっくりな絵を描くこと
- ダンボール工作で自分が作りたいイメージ通りのものが作れる
- トランプの神経衰弱が得意
- スクラッチプログラミング(子供向けのプログラミング言語)の理解が早い
などが思い当たります。
なるほど、絵にしても工作にしても何かを創る作業は、視覚に頼っていますもんね。
最近習いだしたプログラミングも一見難しそうなイメージですが、息子がしているのは視覚的に流れが分かりやすい「スクラッチプログラミング」。
指示した内容がパソコン上に文字として残るため、息子の特性と合っているのかもしれません。
言語理解が低いとは?
一方、息子が苦手とする「耳から聞いた質問に答える」という言語理解の問題は以下になります。
- 単語 試験官から与えられた言葉の意味を答える(試験官:これは何?息子:○○ など)
- 類似 2つの語の共通点を答える(試験官:ぞうときりんは何のグループ?息子:どうぶつ など)
- 理解 社会的ルールや日常的な問題の解決について答える(試験官:信号が青になったらどうする?娘:渡れる など)
「単語」と「類似」の問題は平均ぐらいだったみたいです。点数を大幅に下げたのが「理解」の問題で、質問が難しくなるほどどう答えていいか分からず泣きそうになっていたんだとか。
そうです、息子の最大の弱点は質問されたり意見を求められたりしたときに、自分の意見を自分の言葉で説明すること。
ああ…まさに保護者懇談会なんかで何も言えず固まってしまう私のようです。
授業中とっさに当てられたりすると固まってしまい、何も言えなくなってしまう息子。
言葉で説明されただけでは、新しく入った算数の問題が分からなくて授業中に泣いてしまったり、自己紹介の場で固まって頭が真っ白になってしまったり…思い当たるふしがありすぎます。
成績が極端に悪い訳じゃないから、性格だから仕方ないで片づけられてしまいがちなんですよね。。
学校生活でも時々一斉指示を聞き逃したり、自信のなさからか自分から手を挙げて発表したりすることができないといった困り感を抱えています。
結果を受けて今親が出来ることは何なのか
言語理解<知覚推理の項目の差が12あり、主治医からは「発達障害とまではいかないけど、項目の差が大きいよね。その点で本人はしんどい部分があるだろうね。」と言われました。
とにかく
- 自分に自信がない
- 慣れない場所や場面で緊張する
- 出来ないと思い込んだら泣く
といったような子供は、得意なことを伸ばして自己肯定感を高めることが大切だといいます。
男の子だからスポーツやらせたい、団体競技で仲間づくりをさせたいという親の希望はとっくの昔に捨てましたよ。空手、スイミングと失敗してきましたから。。
それより今は独りで好きな事を落ち着いてできる場所を探す手伝いをしてあげる。
小学校で担任の先生にウィスクの結果を知らせて、1回で聞いて理解するのが難しいことがあるという特性を伝えることをしてみようと思います。
まもなく訪れる思春期が恐ろしいですが…子供の可能性を信じて今できることをやるのみ!ですね。