療育や放課後等デイサービスを利用するためになくてはならないのが通所のための受給者証です。
一度取ったらずっと使える訳ではなく、1年に1回更新のために手続きが必要になります。
自閉症スペクトラムの小学生の娘は、受給者証のおかげで月20日までなら上限4600円で療育を受けることができています。金額を気にせず福祉サービスを受けられるのは本当にありがたい!(所得によって上限額は変わります)
つい最近も受給者証の更新をしてきたので、更新手続きの流れや当日の持ち物など受給者証が手元に届くまでをまとめています。
目次
受給者証とは。知っている人もまずはおさらいから
受給者証は、福祉サービスを受ける権利があることを市町村の自治体が認めた場合に発行される証明書のようなものです。種類は主に2種類で、
- 医療目的の受給者証
- 福祉サービス利用のための受給者証
のどちらかになります。
放課後等デイサービスを利用したい場合は、福祉サービス利用のための受給者証を取得すれば「障害児通所支援サービス」が使えます。
初めて受給者証を手にしたとき、「障害児」とはっきり書かれているのを見た時はかなりショックでした。まだ医師の診断も受けていなかったので。
障害児と書かれていても、障害の疑いがある段階で受給者証は発行してもらえるので、子供によってはほとんど健常児に近いような子もいたりしますけどね。
また、勘違いされやすいのが療育手帳があったら受給者証がなくても福祉サービスを受けられるのではないかということ。
療育手帳と受給者証は全くの別物で、福祉サービスを受ける場合は手帳があってもなくても受給者証を交付してもらわないといけません。
療育手帳は知的障害者対象の手帳なのでちょっと落ち着きがないのが気になる…程度じゃ取れないです。
療育手帳が必要かどうかは発達検査や知能検査を受けたうえで、自治体ではなく各都道府県が決定します。
娘は去年の8月に療育手帳の更新をしました。IQ70程度でも軽度知的障害という判定で更新してもらえましたが、都道府県によっては知的障害と認められないケースもある微妙な数値。
判定基準は住んでる場所によってバラバラなので、不公平感はありますね。
更新手続きで必要な持ち物
療育手帳の話はおいといて、受給者証の話に戻りましょう。
自治体によって若干ちがいがあることもありますが、受給者証更新手続きに行く時の持ち物は以下のものを揃えておきましょう。
- 印鑑
- 利用中の放課後等デイサービスで作成してもらった「個別支援計画書」
- 療育手帳
- もうすぐ期限切れの「通所受給者証」
- 今までの通院歴や成長記録が分かるもの
- 発達検査のデータ
特に印鑑を忘れるとまた持ってきてくださいと別の日に行く羽目になるのでご注意を!
受給者証更新の流れ
私の住んでいる市では、まず受給者証更新月の3ヶ月前に相談支援員さんから電話がかかってきます。
なぜそんなに早い時期に連絡が来るのかというと、相談支援員さんと面談の予約がなかなかとれないから。1ヶ月後にとれたら良い方で、2ヶ月後とかザラにあります。
最近どうですかという話をちょっとした後に、受給者証が誕生日月の3ヶ月後にきれるので更新の手続きをお願いします…と続きます。
電話があった3月から2ヶ月後の5月上旬に予約が取れたので、GW明けの学校終わりに急いで娘と更新手続き場所である発達センターに向かいました。
本人の様子を見る場でもあるので、娘も一緒に行かなければいけません。
いたのはいつもの相談支援員さんと娘と遊んでくれる保育士さん。
保育士さんに娘と遊んでもらっている間に私は相談支援員さんに出す提出物を出したり、書類に印鑑を押したり、普段の娘の様子を話したりします。
いつも受給者証更新の手続きと一緒に相談支援もいっしょにするので2時間ぐらいかかりました。
今回の面談の内容を相談支援員さんがまとめて「障害児支援利用計画案・サービス等利用計画案」を完成させます。
完成した「障害児支援利用計画案・サービス等利用計画案」の内容を確認しに、私だけもう一度発達支援センターに行く必要があります。その日がもう更新月の6月上旬ぐらいになります。
2つの計画案を確認して印鑑を押すだけのために行くのは正直面倒ですが、娘のため。
あとは市役所に2つの計画案が無事に出されたら、あとは市から新しい受給者証が家に郵送されるのを待つだけです。
更新したのに新しい受給者証が届かない時はどうする?
もうすぐ古い受給者証の期限がきれるのにまだ新しい受給者証が届かなかったら焦りますよね。
来月から受給者証が届くまで療育やデイに行けないのかな?
なんてことはないかと思います。きちんとあなたが言われた日に手続きをしに行っていれば大丈夫。
福祉関係の手続きって人手不足なのか、市の窓口の方が混雑していてなかなか受理されないことが多いんですよね。
受給者証の発行が市役所側の遅れのせいであれば、古い受給者証の期限がきれる前に市役所に問い合わせてみましょう。きっと届くまでは古い受給者証でも有効ですと言ってもらえるはず。
受給者証が更新月をすぎても届かない可能性があるなら、利用中のデイや療育先に確認してみるとより安心です。
手続きは面倒だけど福祉に感謝
長時間の面談や何度も手続きのために訪問するのって、正直面倒と思う時もありますよね。
でも毎年更新を親がすることによって、お金のことを気にせずに子供に福祉サービスを受けさせてあげられる。
自費で通えって言われても絶対ムリなので、福祉関係の手続きは最優先事項です!
受給者証で通わせてもらえるっていうありがたい気持ちを忘れずに持っていようと思います。