先日ASDでADSDの娘が8歳の誕生日を迎えました。
7歳ー8歳までの間でずいぶんと成長したなあと思います。
学力というよりは精神面で…というか性格変わった!?と感じる位変化がありました。
一言でいうと、天使から悪魔。(いや、小悪魔か?)
7歳まではなんでも素直に親の言うことを聞き入れていたのが、今では「言い返す」「すぐ怒る」「できないことがあると拗ねる」ことが多くなってきました。
なんで文句ばかり言う子供になっちゃったのかなあ、障害があるからって甘やかしすぎたかも…と、思ったんですね。
だけど上の子の子育てを振り返ってみると、小学校に入学したばかりの頃に似たような感じだったことを思い出したんです。
どうして素直だった子供が文句ばかり言うようになるのか、2人の小学生を子育て中の私なりに考えてみました。
目次
反抗期到来?
娘のここの所起こった変化について具体例を出すと、
- ゲームで負けると悔しくてもうできない!と怒る
- 「宿題が終わったらテレビ見ていいよ」と言ってるのに反抗して宿題を拒否
- 嫌いな食べ物が出ると全く口に入れようとしない
- パパに対して攻撃的「パパ太ってる!」「パパの負け~」などとにかく悪口を連発したがる
- 兄と競争をして負けると拗ねてしまい、なかなか立ち直れない
だいたいこんな感じ。子供ならよくあることと言われそうですが、娘の場合は小学1年生の3学期あたりから態度が急変したので戸惑いました。
上の子にも反抗期的な時期があったと書きましたが、娘の方が激しいんですよね。外で抑えている分家では喜怒哀楽の感情を抑えられないというか。
「宿題してからテレビ見ようね」「うん、わかった!」
ゲームに負けた時「負けちゃったよ~・・・(しくしく)」「おしかったね。次はママと一緒にやろ!」「うん!」
って、なんでもYESと言っていた素直で可愛い1年前の娘が懐かしい…。今同じ場面になったとしたらもう怒り狂ってます。
どうして反抗的な態度ばかりとるの?
私は勝手に「いつまでも素直な赤ちゃんみたい」と、軽度な知的遅れがある娘を見くびっていたんでしょう。
反抗的な子供になってしまったのは、娘も内面が成長してきたってことだから時期が過ぎるまで諦めるしかないかなと思っていたんです。
小学校にも慣れてきて、自分でできることが増えてくれば自己主張が出てくるのも当然ですしね。
でも不思議だったのが、学校や療育先では一貫して「素直でいい子」という評価だということ。
これは…学校では素が出せずに大人しくて家ではワガママ文句言いまくりだった、昔の私にそっくり。
もしかすると娘も学校や療育先で言いたいことがあっても黙って言うことを聞いているせいで、ストレスが溜まってるのでは。
外で受けたストレスを家の中で発散させようとしているんじゃないでしょうか。
急に反抗的になった感じているのは私だけで、本当は言葉の遅れがあるからか
自分の怒りやストレスを言葉でどう表現したらいいのか分からなかっただけなんじゃないかと。
そういえば1年前の天使は怒るよりよく泣いていました。言語理解が幼かったせいで、上手く言い返す言葉が見つからなかったからかもしれません。
今では言葉数が増えたおかげで特にパパには「カッパ」だの「パパ嫌い」だの言いたい放題です。笑
あまりにもひどい時は注意しますが家では「素の自分が出してもいいんだ」と思ってでる言動でしょうから、多少のことには目をつぶるようにしています。
健常の兄弟がいる手前、娘の言動をどこまで許すか難しい所ですけどね。
文句ばかり言う子供にどう立ち向かう?
いくら家では安心できる場所だからといっても、子供に文句ばかり言い続けられたら親も参ってしまいますよね。
かといって頭ごなしに叱っても子供はますます反抗的になるだけです。
子供が自分の言動を「悪かったな」と反省してもらうためにはどうすればいいのかを考えてみました。
子供の思いに共感する
文句を言われると親もついカッとなってしまいますが、そんな時私は感情にまかせて言い返したら負けと思ってぐっとこらえています。
「勉強わかんない!できない!」「ゲーム難しい!もうやりたくない!」など子供が言っているときは、子供目線になって共感してあげると落ち着くことがあります。
「漢字ってややこしいよね~」「このゲーム難しくてママも全然クリアできないんだよね~」
って感じであなたと一緒ですよアピールをしたあとに、ちょっと手を貸して難易度を下げてあげると、嫌な空気になることが減ってきました。
「自分が言われたらどう思う?」と考えさせる
気のしれた家族だと、相手の気持ちを考えずに言ってしまった一言が喧嘩のきっかけになることがあります。
これは言い過ぎじゃないかと思ったらすかさず「自分がもし同じように言われたらどう思う?」と考えさせるようにしています。
相手の気持ちを考えられる子になってほしいので、傷つけるような言葉を言い慣れてほしくないなと思います。
ポジティブな言い方を教えてあげる
私も人のこと言えないのですが、「疲れた」「もう無理」などのネガティブワードを普段から親のあなたも子供の前で使っていませんか?
それ、子供にも移ります。分かってるのに治すのってなかなか難しいですよね。子供も一緒でネガティブな言い方ばかりしていると治すのに時間がかかります。
まだ頭が柔らかいうちに、ポジティブな言い方に変換させる方法を教えてあげましょう。
夕飯のおかずが気に入らなくて「まずい」と言った子供には「その言い方人を嫌な気持ちにさせるよね」と注意した後に
「残念、私は○○が良かったな。今度は○○作ってね」って言ってくれると嫌な気持ちにならないよ。という風に具体的にセリフを教えてあげると分かりやすいと思います。
文句は一旦置いといて抱きしめる
まだ小学生ぐらいの子供って、無意識に文句を連発して外でのストレスを家で解消させようとしているだけということが多いと思うんですね。
文句を言われた親の方はめっちゃ腹立つ…!と思うこともありますが、最近子供の文句が急に増えたなと思ったら危険サインかもしれません。
表面的な汚い言葉遣いや行動は一旦おいといて、「よしよし、抱っこしてあげるからおいで」と言って抱きしめる。
その時の子供のほっとした表情を見ると、「こんなに荒れるほど外での生活に身すり減らして戦ってるんだな」という気持ちになって、言い返す言葉も忘れてしまいます。
そんな日があってもいいんじゃないでしょうか。
「文句言えるようになるぐらい成長してよかったじゃない」ってか?
夫に最近娘が文句ばかり言うようになって、反抗的でしんどいことを愚痴ったら、「文句が言えるぐらい喋れるようになって良かったじゃない」と言われました。
そりゃ何年も娘との会話が一方通行で、まともにコミュニケーションとれるようになるんだろうかと悩んでいた頃に比べると今の状況は幸せといえるでしょう。
喋れるようになったのは嬉しい。そりゃそうだけど…昔の悩みと今の悩みを並べられてもと思ってしまいました。
生まれてる前は「とにかく健康な子供ならあとは何も望まない」ぐらいな気持ちだったのに、生まれて五体満足だったと安心したら後は「こうなってほしい」「ああなってほしい」と期待ばかりで勝手なものです。
親に反抗できるぐらい生意気な女の子に成長してくれたことに感謝!ということにしておきましょう。
8歳のこれからが心配ながら楽しみです。