年少から加配付きで入園した保育園に、本当なら卒園までいたかったのですが入園した年の秋に同市の保育園から離れた場所に引越しすることになりました。
引越し先のマンションから保育園までは車で20分。引っ越し前は自転車で5分程度で行ける距離だったのが、かなり遠くになってしまいました。
それでも気に入っていた保育園だったので引っ越し後もしばらく車で送り迎えしていたのですが、これを小学校に入るまでの2年続けるとなると現実的ではなく…泣く泣く転園先を探すことに。
でも結局選んだのは保育園ではなく私立の幼稚園でした。
今回の進路決定までの道のりと、娘のように発達障害がある子の保育園・幼稚園選びのポイントを経験をもとに紹介します。
目次
再び保育園に申込するも全滅
年少が終わるまで今の保育園でお世話になり、年中から新しい保育園に障害児枠で入るべく引越し先の近くの保育園を調べました。3カ所にアポイントをとり、見学させてもらったり先生に娘の特性についてお話したり。
なんてのんきに考えていたのですが、どこの保育園も障害児枠は今いる児童で満員だと言われていました。
つまり、今障害児枠で入っている子が来年の春までに引越ししたり卒園したりしない限り保育園に入れないってこと。
第三希望まで出してたら、どこかに空きがでて入れるかなと思ってたんですが甘かったです。結果、どこの保育園も空きがなく現時点で近くの保育園で入れるところがないという事態に陥ってしまったのです。
幼稚園も進路の選択肢に入れてみる
そこで、残された選択肢は2つです。
- 引き続き引っ越し前の車で20分の保育園に通い続ける
- 近くの幼稚園に2年保育で入園する
車で20分ということは往復40分。娘だけなら可能ですが、うちには春から小学校に入学する長男がいるので長い時間送り迎えでマンションに留守番させるのは心配なので現実的ではない。
ということは、幼稚園しかない。
公立幼稚園は加配もつけてくれるので、安心して任せられそうですがなんせ遠かったんです。入学予定の小学校区にないなら、わざわざ近くの園に変える意味がないんじゃないかと旦那に言われ。
マンションの近くに歩いて通える私立幼稚園が2カ所あったので、電話で問い合わせてみました。でも両方とも「発達が遅れていて個別の声掛けが必要な子なんですけど…」って言った途端、
- そういった子が他にもいて現時点で教員の人数が足りない
- 年長になったらそろばんとか始まりますけどついていけますかね?
みたいに遠回しに?断られ、これが噂の入園拒否というやつか!と。…落ち込みますね。
のびのび系の私立幼稚園が娘を受け入れてくれた!
もはや、遠くの公立幼稚園しかないのかとあきらめかけていた時、ネット検索をしていたら徒歩じゃないけど自転車で10分ぐらいのところにある私立幼稚園を発見。
その幼稚園のホームページには発達に遅れのあるお子さんはご相談くださいと書いてあって、私立だけどここなら大丈夫かも!と思い切って問い合わせてみました。そしたら園長先生から
「年中の枠ならまだ相手いるので、一度お子さんと見学に来てみますか?」
って神のような一言!それはもう嬉しくてさっそく見学の日程を決めさせていただきましたよ。
幼稚園見学と面談
この幼稚園が娘に合ってるかなと思ったのは、こじんまりした幼稚園で児童の数は全体で60人にも満たないことや、キリスト教系の幼稚園はどんな子でも分け隔てなく受け入れてくれるというイメージがあったからです。
実際に園長先生とお話しさせてもらった時も、発達障害の子を受け入れた経験があるからか療育手帳の階級のことや、発達検査のことも一から説明しなくても分かってくださいました。
娘には年齢や好きな食べ物など簡単な質問をしただけで、入園案内や手続きの話に。こんなにすんなり入れるの?と拍子抜けしましたが、園長先生のほんわかした雰囲気に娘もリラックスして話せていたので、ここいいかも!と直感で入園しようと決めたのでした。
実際の保育の様子も見せてもらい、自由時間で絵を描いたり工作したり、それぞれがやりたいことをやっている時間でした。子どもたちが娘に「同じコート着てるね♪」「今何さい?」とか積極的に話しかけてくれる子が多いのも好印象でした。
「これあげる」と毛糸で作ったブレスレットを娘にくれた子がいて、娘もにこにこ。見学後娘に幼稚園行きたい?って聞いたら嬉しそうに「幼稚園行く!」って言ってましたね。
正直、保育園も幼稚園も入れず最後に見つけた幼稚園だからどこもいっぱいなのに定員割れってどうなの?と不安でしたが、バス送迎なし、給食週1回など保護者の負担大きいという理由で人気がないだけだったようです。
発達障害児の保育園・幼稚園選びのポイント
私が娘の保育園・幼稚園選びで重視したポイントは以下の4つです。
- 園長先生に理解があるか(教育方針)
- 子どもたちがいきいき楽しそうにしているか
- 先生と子どもの割合
- 延長保育ができるか
私立の幼稚園は特に、園長先生の教育方針によって園の雰囲気がガラリと変わるので、責任者の考え方が私の考え方と合っているかは最も気にしたところです。
音楽会や運動会は成果より楽しく参加することが大事、保護者に見せるための行事じゃなくて、子ども優先なところの方が娘が劣等感を感じることが少なくなるかもと思いました。
また、原則加配はつけられないとのことでしたが、担任と補助の先生がもう1人つくので、子ども22人に対して2人の先生という少人数の保育だったのも決め手のポイントでした。
あとは、延長保育が利用できるのかという点も大事。保育後は見る人が減るから延長保育はできないと断られる可能性もあります。仕事をしている、もしくは始める予定の方は入園前に延長保育についても確認しましょう。
まとめ
保育園だろうと幼稚園だろうと自分の子どもがそこで萎縮せず安心して過ごせそうか、そこにいる先生達が発達障害児に理解があるか、あるいは理解しようと努力する姿勢がみられるかという点が大事です。
先入観や口コミだけで判断せず、実際に園に見学に行くとか、園長先生に相談するとかしているうちに、この園なら大丈夫かもと思えるところに巡り合えるはず。
我が子に合っているかは入園してみてすぐには分からないでしょう。特に新しい環境の変化に敏感な場合が多い発達障害の子は、出来上がった人間関係の中にすぐに馴染むなんて至難の業です。
娘は新しい幼稚園に馴染むまで半年以上かかりましたが、2年後には笑顔で卒園していきました。
親はあれこれ心配になりますが、子どもが集団生活で悩んでいる様子だったら、一人で抱え込まず通っている幼稚園や保育園、療育先、児童精神科などの相談機関に相談しましょう。そして、子どものためにできるだけやったらあとは自分の子を信じて見守ることに徹しましょう。
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